どうもこんにちは、まさきまるです!
令和3年度「機械・プラント製図2級」取得に向けて、私が取り組んだ対策とポイントまた必要なアイテムについてまとめてみました。
私はこれから紹介する対策をしたことで資格を取得することが出来ました!
これから「機械・プラント製図2級」を受験する方の勉強の参考になれば幸いです!
機械・プラント製図2級とは
技能検定は、「働く人々の有する技能を一定の基準により検定し、国として証明する国家検定制度」です。機械・プラント製図(機械製図CAD作業)はCADによる機械製図作成に必要な技能・知識を検定するもになります。
技能検定の合格者には、厚生労働大臣名(特級、1級、単一等級)または都道府県知事(2級、3級)の合格証書が交付され、技能士と称することができます。
試験内容
試験は実技と学科があり、両方に合格する必要があります。
組立図から部品図を作図する試験で試験時間は4時間です。
合格ラインは100点満点のうち、60点以上になります。
マークシート方式で真偽法のA群25問と多肢択一式(4択)のB群25問の計50問で構成されており、試験時間は1時間40分です。
合格ラインは100点満点のうち、65点以上になります。
製図知識、材料、材料・熱力学、CAD一般などの基礎知識が問われます。
近年では、PC作業が人体に与える影響についてなども問われたりします。
「実技試験4時間とか多いだろ…」と感じたかたいるかと思いますが、実際に解いてみるとちょっと時間が足りないくらいです…
実技試験の対策
実技試験の対策は5つ
実技試験の対策がどれだけできているかで合格が左右されると言っても過言ではないくらい重要です!
次に紹介する対策を行ったことで初めて過去問を解いた時に16点だった私が合格することが出来ました!
実施した対策は次の5点です。
2.読図力を身に付ける
3.製図の基礎知識を身に付ける
4.過去問の実施と復習
5.自分の弱点を分析する
実際どのくらいやれば合格ラインに入っていくの?
個人差はあると思いますが、上記の5つの対策をし3年分の過去問をやり終えると合格ラインが見え始めます。
時間でいうとざっくり40時間くらいです。
私が初めて過去問を解いた時は16点で絶望してましたが、3年分以降の過去問からは常に合格点以上をキープしていました!
対策1.ツールを使いこなす
個人的に合格するのに一番重要だと思っているのが製図ツールである2DCADを使いこなすことです!
2DCADの操作スキルが未熟だと読図は出来ていても、製図が出来ず点数を取ることが出来ません。
逆に2DCADをマスターすれば、読図に時間をかけることができ見直し時間も作れるようになるので実技の点数が飛躍的に向上します!
2DCADをマスターすることが合格へのカギになるのです!
2DCADをマスターするってどういうこと?
マスターといっても2DCADの全てを知る必要はなく、実技に必要なコマンドを理解していれば大丈夫です。
特に、ショートカットキーを覚えておくことで操作スピードが上がるので、ショートカットキーがある場合は覚えておくといいでしょう。
ちなみに、私が実技で使用した2DCADはAutoDeskで、ショートカットキーを身に付けてから点数が20点程上がりました。
2DCADをマスターするまでのステップ(別記事にする?)
実技で通用する2DCADスキルを身に付ける最短のステップを紹介します。
Step1.模写する
過去問の模範解答の模写をしてください。
このとき、実技の制限時間である4時間は意識しなくていいので、同じ図面を描くことに注力してください。
Step2.製図で多様するコマンドを身に付ける
step1で模写をしたことで実技に必要なコマンドが何かわかると思いますので、そのコマンドを身に付けてください。
コマンドのショートカットキーがある場合は覚えておくと操作時間が飛躍的に上がります!
また、会社や学校に2DCADに詳しい人がいたら、その方から他に使えるコマンドがあるのか聞き、身に付けられるとなお良いです!
Step3.実技時間内に模写出来るようにする
コマンドを身に付けたことで、製図スピードが上がりますので、実技時間内に模写できるように練習を行ってください。
最短といっても泥臭い練習ですが確実に点数を上げることが出来るので初めのうちに2DCADをマスターしておいてください。
3年分の過去問に対して紹介したステップを実施すれば実践で十分に通用する2DCADスキルが身に付くかと思います
対策2.読図力を身に付ける
組立図から問題で指示されている部品を抜き出しイメージする読図力も合格する為に必須のスキルになります。
対策としては過去問を解くのが一番です。
読図のポイントとしては次の3点です。
1.線種の意味を理解する
JISに基づいた線種を身に付けてください。
身に付けておくべき線種について次の記事で紹介しています。
2.他部品のと接触面を見極める
どこで部品が切れているか、勘合箇所はどこか、などを見極めることで部品の外形をつかむことが出来ます。
締結部にはボルト勘合部にはOリングが使われるなどの知識があると部品の境界を読み取り易くなります。
境界をわかりやすくするために、境界線をマーカーでなぞることをおすすめします。
3.奥に見える形状を捉える
組図で側面図した時に見える形状や部分断面図で見え隠れする形状を読み、部品の形状をつかんでください。
部品の用途を理解することで、形状をつかめる場合があります。
ちなみに、私が苦手だった内容です…
3.製図の基礎知識を身に付ける
寸法や交差・面粗度の指示方法や線種に関する基礎知識などがないと、図形をつくれても正しい寸法を入れることが出来なければ合格することはできません。
押さえておくべき製図の基礎知識については記事を作成中ですのでしばらくお待ちください💦
4.過去問の実施と復習
当たり前のことですが、対策として最も有効なのが過去問をひたすら解く事です!
3年分の過去問をやると合格ラインが見えてくると思いますので頑張ってみてください。
過去問はどうやって入手する?
過去問の入手方法は2つです。
1.公式サイト
公式サイトに過去3年分の学科・実技試験の問題と解答が公開されております。
但し、印刷することが出来ないので実践形式での練習は出来ないのが残念な点です。
2.都道府県の職業能力開発協会
お住まいの都道府県の職業能力開発協会のコピーサービスを利用し入手することができます。
紙の問題を頂けるので実践形式で過去問を解くことが出来ますので、この方法で過去問を入手することをお勧めします。
残念な点は無料ではないことです…
金額はお住まいの地域にある職業能力開発協会に問い合わせてみてください。
ちなみに、静岡では円で購入できます。
だた、会社や学校のカリキュラムとして受験している場合は、会社や学校側で過去問を購入している場合がありますので購入する前に確認してみてください。
若しくはお願いすれば会社や学校が費用出してくれるかもしれないので交渉してみてください。(笑)
5.自分の弱点を分析する
ただただ過去問を解くだけでは成長スピードが遅いだけでなくいつか点数が伸び悩んでしまうと思います。
初めは何が出来ないのか分からないくらい問題を解けないと思いますが、ある程度過去問をこなすと自分の弱点が見えてくるかと思います。
見えてきた弱点を克服するために、反省と復習を行ってください。
これがちゃんとできれば確実に合格することが出来ます。
実技試験のポイント
実技試験をスムーズに解き高得点を狙うポイントについて紹介していきます。
あくまで、私にとって合っていたポイントになるので、実際にやってみて合わないと感じたら別の方法を模索してみて下さい。
ポイント1.蛍光マーカーを使い境界を目立たせる
製図対象の部品の外形を分かり易くするために蛍光マーカーを使用します。
なぞり間違えをしてしまった時に修正出来るように消せるマーカーを使用することをお勧めします。
私の場合はこんな感じに2色のマーカーを使い分けていました。
イエロー:切断線
ポイント2.準備時間で多用する形状や注記を作成する
実技試験には問題を解く前の準備時間が30分あります。
受験者はこの時間を使って、フォントや線種の設定、ボルトや幾何公差などの多用する形状の作成を行います。
準備時間にやっておくことについては記事を作成中ですのでしばらくお待ちください💦
ポイント3.面粗度の大きさや文字のフォントにはこだわらない
「見やすいフォントの設定や文字の大きさを設定しろ!」と教わっていましたが、正直ここに拘ってしまい貴重な準備時間を無駄にするのはもったいないです。
私の場合は矢印とフォントサイズの設定くらいで他は初期設定のまま問題を解いていました。
ポイント4.寸法を入れる順番
寸法によって得点の重みがあり、入れていないと大幅な減点となってしまうので全体のバランスを考え優先的に入うようにしましょう!
・問題文に記載されている寸法・公差のある寸法
・幾何公差
・外形寸法
・他部品との位置関係が決まる寸法
・はめ合い寸法
また、赴くままに寸法を入れていしまうと後々になって「やばっ、寸法入れるスペースなくね?」ってなり寸法配置の微調整をしていく羽目になります。
なので、寸法を入れる順番としては
で入れていくといいでしょう。
ポイント5.製図ミスの対応
図面の測定ミスでRやコーナーが上手く繋がらなかったり、線がずれていて寸法が変な値になってしまうことがあります。
簡単に修正できる部分であれば、直せばいいのですが時間が無いときはなかなかそうはいかない場合があります。
その場合は、無理やりにでも形状を作り寸法を修正してそれっぽい値を入れておくことをお勧めします。
実技試験の採点として、寸法が合っていればOKとしている様なので図形の修正をしたために他の部分の形状を崩すよりは、多少セコいですが寸法をいじった方が何倍もましです!
ただ、R3の形状にR8の寸法を入れるなどあまりにも形状と寸法が合わないのはNGです。
また、±2㎜程度であれば減点はない(※)らしいので多少のずれは気にせず問題を解いていきましょう!
※印刷された図面から形状を読み取るため多少の読み取り誤差は許容されているようです。
必須アイテム
最後に、実技試験で使う必須アイテムについて紹介します!
・定規
言うまでもなく必須アイテムの定規は、扱いやすさを考慮して30㎝と15㎝のサイズに変形出来るタイプをお勧めします。
また、線に合わせやすく、測定ミスも減らせる透明タイプが良いでしょう。
後、稀に1:2スケールの出題があるので3角スケールを持っておいてもいいでしょう。
・テンプレート
テンプレートがあると素早く正確にR部の寸法を読み取ることができます!
径のサイズが豊富であればあるほど良いですが、扱いやすさとこれまでの実技試験から径Φ30まで用意されているテンプレートをオススメします。
・消せるマーカー
部品の境界や断面をマーカーでなぞり図面を読み取り易くするために必要な補助アイテムです。
最後に
最後まで記事を読んでいただきありがとうございます!
機械・プラント製図技能士2級の実技試験は初めのうちから合格点を取れる人はそうそういません。
点数が低いからと諦めるのではなく、記事で紹介した対策を実施してみて下さい。
泥臭い対策もありますが、きっと力が付くはずです!
皆さまが機械・プラント製図技能士2級を取得できること心より祈っています。
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